雨蛙の寿命ってどのくらい?
今回は、そんな疑問にこたえます!
1)アマガエルの寿命ってどのくらい?
2)アマガエルの魅力
3)田んぼとの深い関係とは?
実は、アマガエルの寿命は、飼育した場合と野生で異なるんです。
この後すぐ、詳しく解説しますね!
身近なカエルの代表格である雨蛙(アマガエル)。
水辺や草むらで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
筆者が子どもの頃、父主導で飼っていたことがあります。
このように、ペットとしても人気がありますが、そのときに気になるのが寿命。
家族がいきなりいなくなってしまうのは悲しいですよね。
といことで、今回はアマガエルの寿命について解説していきます。
他にも特徴や田んぼとの関係など、盛りだくさんでお送りしますよ!
※ここでの雨蛙(アマガエル)は「ニホンアマガエル」を指します。
1)アマガエルの寿命ってどのくらい?平均は
①飼育したら(ペット)
飼育した場合、5〜7年ほどです。長くても7年というのは、カエルの中でも比較的短い方。
同じ「アマガエル」でも、ヨーロッパアマガエルは最長で14年生きた個体がいるそう。
アマガエルと同じく日本に分布するアズマヒキガエルも、8〜10年です。
②野生の場合
飼育よりもさらに短く、4年ほどです。このように寿命が短いため、変態(おたまじゃくしからカエルへ成長すること)も他のカエルよりも早く、その期間はなんと1ヶ月。
ちなみに、ウシガエルは野生だと7〜10年生きるのですが、そのうち変態は数ヶ月から3年。
比較すると、アマガエルのスピーディーさがよりわかりますね。
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2)アマガエルの魅力
アマガエルの魅力の1つである、きれいなグリーンの体。
ちなみに筆者は両生類・爬虫類が苦手なのですが、アマガエルは触ることができるかもしれない……
と思える数少ない生き物です。小柄なフォルム、クリっとした瞳を通る黒のラインが可愛らしいですよね。
そんな可愛らしいアマガエルですが、この体の色が変化することはご存知でしたか?
アマガエルは青・黄・黒の色素を持ち、その3色が組み合わされて色ができています。緑色なのは、青と黄色が混ざった結果なのです。
この能力によって、周囲の色に合わせたり(保護色)、あるいは自分の体調が反映されたりします。興奮したときとリラックスしているときでは色が違うそう。
飼育する場合、どの色がどういう気分なのかがわからなくても、こまめに見ることで体調の変化に気づきやすくなるかもしれませんね。
3)アマガエルと田んぼの深い関係とは?
湿地や森林などの低い木や草の上に生息するアマガエル。
その中には田んぼも含まれています。
田んぼにオタマジャクシやカエルがいる光景がパッと思い浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アマガエルと田んぼは、切っても切れない関係です。もはや、相思相愛と言って良いでしょう。
アマガエル→田んぼ:産卵のための重要な拠点
アマガエルだけでなく、カエルは水辺で産卵を行ないます。
しかし、土地開発などの影響でそれらが減少。
その結果、田んぼが頼みの綱のようになっています。
アマガエルは他のカエルよりも乾燥に強いので、比較的生命力は強いものの、産卵場所が無いと繁殖ができません。
したがって、田んぼは非常に大事な場所なのです。
・田んぼ→アマガエル:稲を害虫から守り、雨を知らせてくれるヒーロー
トンボやクモなどと同じく、稲を脅かす害虫を食べてくれます。
カエルは生きた虫を食べるので、飼育する場合は大変かもしれませんが、田んぼにとってはそれが功を奏していると言えるでしょう。
食べる害虫は種類によって異なり、アマガエルはガガンボやアブラムシを捕食するそうです。
そして、「雨蛙」という名の通り、雨が降りそうになると鳴くという習性があります。
これは、皮膚呼吸をする関係で、湿気や気圧の変化に敏感であるためです。
湿度が高まることで活発になり、鳴くと考えられています。
ちなみに、この鳴く現象のことを「雨鳴き」「シャワーコール」「レインコール」などと呼びます。
まとめ
もしも害虫駆除のための殺虫剤や農薬を増やすと、カエルの食料が無くなり、田んぼとの共存関係が壊れてしまいます。
さらに言うなら、カエルを捕食する生き物もエサが無くなることを意味するので、影響は生態系にまで及ぶのです。
アマガエルについて知ると同時に、環境についても目を向けていきたいですね。
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