ボールペンのインク…残ってるのに出ない!?
という時がありませんか。
私は何度か経験しましたが、何とも物悲しいモヤモヤ感があります。
その原因5つとしては大まかに以下のような事があります。
原因②落として傷や凹みが出来た
原因③ペン先に異物がある
原因④インクの固化・インクを数年使い切れていない
原因⑤既にインクが切れている
これらの原因と復活する方法などをご紹介していきます。
1.ボールペンインクが残っているのに出ない!?原因5つとは
原因①ペン先やインクの間に空気が入った
ボールペンの使い方によっては、空気が入ってしまう事があります。
インクはインクそのものの重みによって、ペン先へと流れます。
さて、今度は私達の使い方を見ていきます。
机がない場所でボールペンを使用すると、ペン先が上向きの事もありますね。
その時、ボールペンには以下のような事が起こっています。
替え芯の中で空気を巻き込み、ペン先からインクが離れていきます。
結果、インクがペン先に伝わらず書けなくなるのですね。
原因②落として傷や凹みが出来た
ボールペンを落として傷を付けたり、凹ませてしまった事もあるかと思います。
簡単に言うと故障したため、インクが出なくなります。
ペン先には小さな玉が入っています。
インクが玉に付着して、玉が回転することで紙等にインクが転写され、
見た目としては紙等に色がついて文字や絵を書けるのです。
落下等によって玉に傷が付き、インクがボールに乗らなくなるため出てこなくなります。
繊細な構造をしているので、丁寧に扱ってあげたいですね。
原因③ペン先に異物がある
ペン先を出しっぱなしにすると、汚れやほこりが付き易くなります。
メモをしていると紙の繊維がペン先に巻き込まれ、目詰まりを起こす事もあります。
原因④インクの固化・インクを数年使い切れていない
油性インクは冬に温度が下がる事で固まります。
料理をする方はピンと来るかもしれませんが、調理後しばらくすると、
フライパンの油が固まるのと同じですね。
他にも、インクがスムーズに書ける使用期限はおおよそ油性で約3年、水性は約2年とも言われています。
長期間使いきらないで古くなると、溶剤が少しずつ蒸発してインク粘度が高まります。
その結果インクがかすれ、書きにくくなります。
原因⑤既にインクが切れている
芯を見るとインクがあるように見えるのに、書けない事ってありますよね。
芯の種類によりますが、一見残っているように見えて、既にインクを切らしている事もあります。
2.簡単!復活させる対処法5つ
対処法①空気が入ったら遠心力を活用する
ボールペンに紐を結ぶか輪ゴムをテープで留め、振り回します。
同じ方向ばかりではなく、反対方向にも回してみてください。
遠心力でインクが移動して、復活する事もあります。
この方法で復活はかなり骨が折れますし、多少は改善されるかもといった程度です。
対処法②ペン先の傷・凹みを修理する
ペン先の傷や凹みで先端の金具が潰れ、レフィル(詰み替え芯)が出にくくなっている場合は
先が尖っているキリや目打ち・クギなどで金具に差し込み、穴を広げます。
穴を広げてあげる事で、レフィルがスムーズに動くようになります。
自分では難しそうと思った時は、最寄りの文具店または百貨店、
お手持ちのボールペンメーカーの商品を取り扱いのある書店などで修理をしてくれますのでお問合せください。
対処法③ペン先の異物を取り除く
数枚ティッシュを重ね、畳んで厚みを出します。
そこに丸を何度か書く事でゴミが取れる事があります。
見るからにゴミが付いていたら、ティッシュや布などで拭き取ってあげても良いですね。
繊細なので、優しくお手入れしてあげてくださいね。
対処法④温める
インクが固まった場合は温める事で再び書けるようになります。
寒いと動けないのは人間と似ていて面白いですね。
温める方法
①一番簡単なのは手でペン先を握って温める事です。
私も学生の時、よくやっていました。
②40℃前後のお湯を紙コップなどに少量入れ、替え芯の先だけを1分程つけ置き、
良く拭いて水分を取ってから試し書きをしてください。
③ヒーターなら暖を取る要領で、ドライヤーなら自分やペットの毛を乾かすのと同じくらいで
ペン先を温めてみてください。
プラスチック製のチューブは熱し過ぎると溶けてしまう可能性があるため、お気を付けください。
対処法⑤替え芯を交換してください。
インクがない、対処法①と④が上手くいかなかったときは替え芯を交換してください。
残念ですが諦めも時として肝心です。
3.インクが出なくなるのを事前に予防するには?
原因や対処法をお伝えしましたが、そもそもそうならない事を知りたい方もおられるのではないでしょうか。
そこで予防する3つの方法を紹介します。
予防①空気が入らないように、ペン先を下に向けて使用
とはいえ、そうは言っていられない事もありますよね。
購入時に加圧式ボールペンを選ぶ事で、ペン先を気にしなくて良くなるのはかなりのメリットかと思います。
予防②繊細な作りなので丁寧に扱う
置き場所に気を付けるなど、優しく丁寧に扱ってみてください。
例えばスマホやパソコンのように考えてみて頂くと、長持ちするかと思います。
予防③室温をあげる、長期間放置せずに使い切る
真冬の寒い環境ではなく、室温をある程度暖めてあげるとスムーズに書けますね。
古くなる前に使い切る事も大切です。
4.買ったばかりなのになぜかインクが出ないことも!どうして?
新品ボールペンを購入し、袋から出して書き始めると書き心地がとても悪いなと感じられた事はありますか。
不思議に思ってペン先を見ると、小さな樹脂玉が付いていました。
メーカーさんの気配りを、私のようにうっかりタイプは見落としてしまうかもしれませんね。
それ以外では上記のいずれかの可能性もありますが、おろしたての場合は
初期不良で交換してくれるケースもありますので、購入店で相談してみてください。
ボールペンはサラサラとした書き心地がとても気持ちいい文具ですね。
少しだけお手入れをして丁寧に扱ってあげる事で、長持ちができ、あなたの手にしっくりと馴染んでいくと思います。
可愛がってあげると、密やかに喜んでいるかもしれませんね。
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