この記事では、朝作ったお弁当を夜に食べてもOKかどうかについて解説します。
結論から言うと、常温保存の場合は特におすすめできません。
業務形態や忙しさによって、朝に作ったものを夜に食べたいという方もいらっしゃることでしょう。
この記事を読めば、食中毒のリスクを抑えながら、夜までもつお弁当を作ることができるでしょう。
ぜひ最後までお付き合いください。
1)朝作ったお弁当を夜食べるのはOK?常温保存は可能か
忙しくてお昼ご飯が食べられなかった……というとき。
お弁当を夜ごはんにまわすことは可能なのでしょうか。
結論から申し上げますと、常温保存だった場合はあまりおすすめできません。
冬でかつ保管場所が涼しかったのならまだしも、それ以外なら食べない方が安心でしょう。
手作りお弁当の賞味期限は、おおよそ6~7時間と言われています。
つまり、朝に作ったのなら昼食時がベストタイミングでありデッドラインなのです。
夏場など保管温度が高い場合はさらに短くなるため、夜には到底間に合いません。
お腹が丈夫な人は夜に食べても影響ないかもしれませんが、具合が悪くなってからでは遅いのです。
常温保存で、たいした対策もせずに夜まで置いてしまったお弁当は食べないようにしましょう。
2)朝作ったお弁当を夜まで安全に保存するコツ7つ
昼食時間に食べられるかわからない、夜用のご飯を朝に作るしかない……ということもあるかもしれません。
そんなときの参考にしてみてください。
- 消毒を徹底する
- 菜箸の使いまわしをしない
- 傷みやすい食材を避ける
- 加工品でも加熱する
- 作り置きおかずは使わないor再加熱する
- ご飯やおかずは完全に冷ましてから蓋をする
- 保冷剤・保冷バッグを用いる
1つずつ見ていきましょう。
①消毒を徹底する
手指や調理器具の消毒は怠らないようにしましょう。
お弁当箱も同様です。
また、おかずを作る際にスマホでレシピ検索をする場合もあるかもしれませんが、これは要注意です。
家の外・中かかわらず使う機会が多いスマホには、様々な細菌が付着しています。
せっかく手洗いしていても、スマホを介して食材に菌がついてしまう恐れがあるのです。
こまめな消毒を徹底し、細菌をなるべく入れないようにしてください。
②菜箸の使いまわしをしない
お弁当箱に食材を入れる時は、菜箸を使いまわさないようにしましょう。
汁気などが別の食材につくことで、細菌が繁殖する原因になり得ます。
洗い物を増やしたくないがために菜箸1膳で済ませたい、と思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが、ここはグッと我慢して、おかずごとに菜箸を用意してください。
③傷みやすい食材を避ける
食材には傷みやすいものと傷みにくいものがあります。
好きな食材を入れてテンションを上げたいかもしれませんが、夜までもたせたいのであれば、好みよりも傷みにくさを優先してください。
傷みやすい食材については次の項目で詳しく紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
ちなみに、デザートに果物を入れたい方も多いかと思いますが、その場合は少なくともおかずとは別容器にすることをおすすめします。
④加工品でも加熱する
ハムや魚肉ソーセージなど、そのままで食べられるものであっても加熱するのがおすすめです。
特に開封済みのものを使う場合は注意が必要です。
取り出す際に手が当たっていたかもしれませんし、外気に触れたことで細菌が付着している可能性も否定できません。
加熱することで香ばしさがアップし、そのままとは違う美味しさも出てくるので、お弁当に使う時はよく加熱するようにしましょう。
⑤作り置きおかずは使わないor再加熱する
朝の作業を減らすため、前もって作り置きをしている方も多いでしょう。
しかし事前に作ったものは、細菌のリスクがどうしても高くなってしまいます。
夜までもたせたい場合は、朝に調理したものを使うのがおすすめです。
作り置きを入れたい場合は、再加熱し、しっかり冷ますようにしてください。
⑥ご飯やおかずは完全に冷ましてから蓋をする
熱をもったままの状態で蓋をすると、中で食材が蒸れていきます。
水分は細菌の大好物ですから、そこでどんどん増殖してしまうのです。
そのため、ご飯もおかずもしっかり冷めてから蓋を閉めるようにしてください。
お弁当箱に入れる前に平らな容器にならして置いておくと、冷めやすくなりますよ。
ミニ扇風機のほか、お弁当箱専用の冷ます器械もあるので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
⑦保冷剤・保冷バッグを用いる
お弁当を長持ちさせるためには、保管温度もまた重要です。
細菌は20℃以上になると増殖しやすいと言われているので、それ以下に抑える必要があります。
なるべく涼しい状態を保つために、保冷バッグに保冷剤を入れるようにしましょう。
冷たい空気は上から下に流れる性質があるため、保冷剤は底ではなくお弁当の上に置くようにしてくださいね。
3)時間が経つと傷みやすい!避けるほうがいい具材!
先述のように、食材には傷みやすいものと傷みにくいものがあります。
お弁当に入れない方が良い具材の特徴は、例えば以下のとおり。
- 生もの
- 大きいもの
- 汁気があるもの
大きいものを避けるべき理由は、火が通りにくく、冷めにくいからです。
生焼けになる恐れもあるため、ハンバーグなどは小さく成形するようにしましょう。
盲点な具材として言及しておきたいのはポテトサラダです。
きゅうりなどの生野菜を和えることも多いかと思いますが、マヨネーズの塩分で水分が出てしまいます。
とはいえ、ポテトサラダは定番かつ人気のおかず。
やっぱり入れたい!という場合は、少なくとも生野菜を入れないようにしましょう。
まとめ
- お弁当が安全に食べられるのは作ってから6~7時間後まで
- 長持ちさせるには、加熱済みのもののみを使い、涼しい場所で保管することが大切
- 生ものや汁気があるものは使わないようにしよう
お弁当はなるべく早めに食べた方がいいですが、どうしても夜までもたせたい場合はさらなる食中毒対策が大切です。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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