「ふきのとうはあく抜きしないで食べても大丈夫?あく抜きしたほうがいい理由は?」
こんな疑問を解消します。
今回は次の3点を解説。
2.あく抜きをしたほうがいい理由
3.あく抜きをしないデメリット
4.あく抜きの方法
結論から言うと、ふきのとうはあく抜きが必要です。
苦みがあるだけでなく、天然毒が含まれているからです。
最後まで読めば、安全に美味しく食べることができるようになるでしょう。
それではご覧ください。
1.ふきのとうをあく抜きしないで食べたけど大丈夫?
ふきのとうをあく抜きしないで食べるのは、安全面から言うと大丈夫とは言えません。
ピロリジジンアルカロイド類という天然毒が含まれているからです。
独特の苦みのもとでもあるこの天然毒。
少しくらい食べてもすぐに健康に影響があるわけではありませんが、苦みが前面に出てとても美味しく食べることはできません。
天ぷらなどに使うときには、苦みはあまり気にならないので必要ないという方もいますが、苦みが苦手な方はあく抜きしたほうがいいでしょう。
あく抜きしないで食べるのは、味の面からも安全面からも大丈夫と言えないので、さけるようにしましょう。
2.あく抜きをしたほうがいい理由
先程もお話しした通り、ふきのとうをあく抜きしたほうがいい理由は天然毒が含まれているためです。
この天然毒を減らすためにあく抜きが必要です。
ふきのとうに含まれている、ピロリジジンアルカロイド類という天然毒は約6000種の植物に含まれています。
植物に含まれるもののなかには、強い毒性を持ちヒトや動物の肝障害の原因になることもあるんです。
海外では健康被害も複数報告されています。
日本では、今までに健康被害は報告されていませんが、海外での事例のように長期間にわたって大量に摂取すると健康を害する可能性は否定できません。
天然毒を減らすために、あく抜きはしたほうがいいと言えます。
3.あく抜きしないデメリット
あく抜きをしないと、苦みが強く出て美味しく食べることができないのがデメリットです。
また、天然毒による健康面への影響も心配です。
春にしか食べることのできない「春の使者」とも言われるふきのとう、せっかくなら美味しく食べたいですよね。
あく抜きをしないと美味しく食べることができないだけでなく、健康面への影響の可能性もあるのがデメリットと言えるでしょう。
4.あく抜きの方法
あく抜きはつぎの手順で行いましょう。
2.水にさらす
3.水気を切る
では、詳しく説明します。
1.多めのお湯でゆでる
ふきのとうの根元が黒ずんでいたら切り落とし、褐色になった葉があったら、取り除きます。
そして、1.5リットルのお湯に塩を大さじ1加えて、3~4分ゆでましょう。
より苦みを取りたい場合は、塩の代わりに重曹を小さじ1加えるとさらに苦みが取れますよ。
2.水にさらす
ゆでたあとは、ざるにあげて流水で冷やします。
ボウルに水をはり、ときどき水を変えながら15分から2時間ほど水にさらします。
冷蔵庫などに入れる必要はないので、室温で大丈夫ですよ。
苦みのもとでもあるピロリジジンアルカロイド類という天然毒は、水に溶けるという性質があるので、さらす時間を長くすればするほど苦みがやわらぎます。
また、ハウス栽培のものと天然のものを比べると、天然のものの方が苦みが強い場合が多いです。
苦みが強いときや、苦みが苦手な方は、さらす時間を長めにしてみてくださいね。
3.水気を切る
水にさらしたあとは、ペーパータオルなどでしっかりと水気を切りましょう。
これで完了です。
5.まとめ
今回は、ふきのとうはあく抜きしないで食べても大丈夫なのか、あく抜きしたほうがいい理由やあく抜きの方法などをご紹介しました。
ふきのとうには、天然毒が含まれているのであく抜きしてから食べましょう。
あく抜きしないと、苦みが前面に出ておいしく食べることもできません。
あく抜きはゆでて水にさらすだけで簡単なので、食べる機会があったら、今回ご紹介したあく抜き方法をぜひ参考にしてみてくださいね。
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