「ヒメウツギを庭に植えてはいけない」という話を聞いたけど、どうしてですか?
理由が知りたいです。それともただの噂?
こんな疑問を解消します。
1.ヒメウツギって庭に植えてはいけないの?
2.植えるメリット
3.植えるときの注意点は?
4.花言葉は?
5.風水的にはどうなの?
気になる結論ですが、実は植えても何の問題もありません。
この後、その理由を詳しく解説します。
初夏に白い花を咲かせるヒメウツギ。
茎の先に小さな花が咲く様子は穂のようで、ガーデニングでも人気があります。
この記事を読めば、ヒメウツギと上手に付き合えるようになりますよ。
それではご覧ください。
1.ヒメウツギって庭に植えてはいけないの?
①真相
ヒメウツギを庭に植えてはいけないのか――答えはNO。
つまり、植えても何の問題もありません。
では、なぜ「ヒメウツギ=植えるべからず」という話があるのでしょうか。
それは、「タニウツギ」という別の低木と混同されているから。同じ「ウツギ」が入っているのでまぎらわしいですが、これら2つは別の植物です。少し違いを見てみましょう。
ヒメウツギ ユキノシタ(アジサイ)科 純白 約0.2~1m
タニウツギ スイスカズラ科 紅色~淡紅色 約2~3m
比較すると、別種であることがわかりやすいかと思います。
どちらも茎の中が空洞になっているため、「空木(ウツギ)」と付けられているにすぎないのです。
科名が違うということは、バラとユリくらい違うということ。
ちなみに、バラ科にも「コゴメウツギ」という植物があるそうです……。
②理由
庭に植えてはいけないとされていたのは「タニウツギ」だったわけですが、それはなぜでしょう。
それは、【縁起が悪い】と考えられていたから。たとえば、以下のような所以があります。
以上のような背景によって、タニウツギは縁起が良くないとされたようです。
2.ヒメウツギを植えるメリット
花の色のように潔白が証明されたヒメウツギ。植えるメリットもたくさんあります。ここでは簡潔に、4点のみ挙げていきます。
・耐寒性、耐暑性に優れている
・土質を選ばず、多少日陰でも育つ
・病気や害虫に強い
環境に左右されにくいのは、ガーデニングをする上で気になるポイントですよね。
そしてもちろん、綺麗な白い花を咲かせるのも大きな魅力です。
清楚な印象を受ける花のヒメウツギに対して、タニウツギは華やかな印象が強く、ここでも違いが見られます。
なんだか、月と太陽のようですね。
3.植えるときの注意点は?
日向~半日陰の土地に植える
多少の日陰でも育つものの、せっかく植えるなら日向が望ましいです。
年に2回剪定する
ヒメウツギは縦には伸びませんが、横に広がります。また、病害虫の発生も0では無いので、これらを防止するために剪定は忘れずに行ないましょう。
時期は、花期(4~5月)後の6月と、落葉後の1月前後です。時期がずれると、次の花が咲きにくくなるおそれがあります。
地面が乾燥したら水をやる
基本的に水やりは不要ですが、極端に地面が乾いているようなら水やりをしましょう。雨が少ない地域、あるいは真夏は乾燥しやすいので注意が必要です。
また、寒冷地で育てる場合は、凍結や霜からの保護も考えた方が良いでしょう。
4.花言葉は?
「秘密」「秘密の恋」「夏の訪れ」「古風」「謙虚」など……。
花が咲く時期を表す「夏の訪れ」の他は、どこか奥ゆかしさを感じる言葉が多く見受けられます。
これは、控えめに咲く花の様子からとられたと考えられています。
5.風水的にはどうなの?
縁起が悪いという説は払拭されましたが、実際に風水的には問題ないのでしょうか。
メリットの項目でご紹介したように、ヒメウツギは多少環境が悪くても育つことができます。
その生命力の強さから、「気を多く取り込む」とされています。
気=エネルギーを取り込むという点で考えるならば、家の入口付近(玄関、門)が適所。そうすることで、家に気が取り込まれ、活気が生まれると考えられています。
まとめ
ヒメウツギとタニウツギ――縁起では明暗が分かれましたが、実際はどちらも綺麗な花を咲かせます。
タニウツギの花期は5~6月なので、ヒメウツギからタニウツギへのバトンタッチで季節の移ろいを楽しむのも良いかもしれませんよ。
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