柊はクリスマスや節分などの行事で登場ことがあるので、みなさんも何度か目にしたことがあるのではいでしょうか。
柊を庭に「植えてはいけない」と言われる理由が4点あります。
①葉に触れるととても痛い
②実の量がとても多く、掃除が大変
③セイヨウヒイラギには毒がある
④害虫や病気に弱い
さっそく、理由について深掘りしていきたいと思います。
1.柊を庭に植えてはいけないと言われる理由4選+デメリット
①葉に触れるととても痛い
名前の由来は古語の葉が肌に刺さり、疼(ひらら)くから来ています。
由来の通り、葉は肉厚で先端や縁が尖っていて、触れるととても痛いです。
小さなお子さんやペットと暮らしているご家庭では、怪我の心配があります。
剪定時にもこの葉がネックになってきますね。
見ていて綺麗な雰囲気ですが、実際お手入れとなると心が折れてしまうかもしれません。
②実の量がとても多く、掃除が大変
実の量がとても多いとお掃除が大変になりますね。
それだけでなく、小鳥は柊の実が大好きのようです。
小鳥が食べに来たついでにフンも落としていきますので、お掃除の大変さが増しますね。
③セイヨウヒイラギには毒がある
セイヨウヒイラギの赤い実にはサポニンという有毒物質が含まれています。
食すと嘔吐や下痢を引き起こす事から脱水症状を起こす可能性があるため、お子さんがうっかり口に入れないよう気を付けなければなりません。
※日本に自生している節分に使われる柊はモクセイ科で、セイヨウヒイラギとは品種が異なります。
④害虫や病気に弱い
柊は他の木に比べ、害虫が付きやすい木です。
害虫による食害は悩みの種ですよね。
中でもヘリグロテントウミノハムシという害虫はとても厄介です。
葉を食べ、白っぽくボロボロになったと思ったらあっという間に全体へ広がります。
幼虫のみならず成虫も葉を食べるため、被害範囲が広くなりがちです。
害虫が発生したら早めに駆除したいですね。
柊がなりやすい注意すべき病気2選
①炭疽病
炭疽病になると茎や枝が褐色や黒色の病斑などが出て、ほとんどの部位に感染します。
多湿な状況では一気に感染が広がるため、防除が難しい病気です。
②褐斑病
カビが原因となる葉などに褐色の斑点が出ます。
春から秋にかけて湿度の高い時期になりやすいです。
褐斑病の菌は落ち葉などで越冬し、春に胞子を作って、風や雨によって周囲に飛散します。
2.柊を植えるメリット2つと魅力
これまでデメリットをお伝えしてきましたが、ここからはメリット面もご紹介します。
①魔除け・厄除けの木
風水では葉が尖っている植物は悪い木を防ぐとされています。
日本では鬼が出やすい節分に柊鰯を玄関先に飾り、魔除けとしてきました。
魔除けとして、鬼門である北東か裏鬼門の南西に受けると良いとされています。
②トピアリーを楽しむ
動物やアルファベット、ハートなど柊アートを楽しむ事ができます。
大きなお家の庭や植物がメインの公園でトピアリーに出会った事がありますが、とても可愛らしくお庭をデザインできる事受け合いです。
3.柊を楽しみたい?安全な植え方を解説
小さなお子さんやペットがおられる方は、柊の葉は悩みの種ではないでしょうか。
そこで私が目から鱗な木の育て方をされている方は、フェンスなどで覆ってらっしゃいました。
これなら小さなお子さんやワンちゃんがお庭で遊んでいても安心ですね。
柊の剪定などのお世話の力強い味方は道具です。
刈り込みバサミや厚手の手袋で完全武装すれば、尖った葉も怖くありませんね。
4.柊の花言葉
柊は葉の特徴からくる花言葉があります。
①用心深さ
②保護・あなたを守る
③先見の明
①と②は鋭く尖った葉から木自身としては用心深さを、木が共存する事でそのトゲで守ってくれるという事ですね。
③は老木になると尖っていた葉は丸くなっていきます。
そうした将来の変貌する様を先の事を見通す力がある=先見の明があるとする説と占いで使われた事が由来とする説があります。
如何でしたでしょうか。
柊の葉をメリットと取るかデメリットと取るかは、あなた次第です。
尖った葉をどうにか攻略して、庭先の柊との生活を楽しんで頂けたら幸いです。
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