ラップ音と家鳴りの違いは?
こんな疑問を解消します。
1.まずはラップ音と家鳴りの意味を確認!
2.ラップ音と家鳴りの違いとは?
3.科学では説明が付かないの?
簡単に結論を言うと、次のようになります。
家鳴り:住宅の内部で音が鳴る現象
この後詳しく解説します!
家にいるとき、突然「パキッ」などという音が聞こえたことはありませんか?
もしかして、ラップ音かも……と、肝を冷やした経験を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしそれは、ラップ音ではなく「家鳴り」かもしれません。
この2つの違いとは? ラップ音は科学的に説明できないのか?
これらの疑問について、以下で詳しく解説していきます。
1.まずはラップ音と家鳴りの意味を確認!
①ラップ音
ラップ音は、「霊によって生み出される音」と考えられています。
また、霊界のエネルギーと霊感がある人のエネルギーが合わさることにより、物理的な現象として表出した結果、という説もあるようです。
いずれにせよ、自然の音としては説明できないとされ、こちらの意思で止めることができません。
②家鳴り
家鳴りとは、住宅の内部で音が鳴る現象のことです。ラップ音と違い、原因ははっきりしています。
例えば、以下のような原因が挙げられます。
・住宅の重心のズレ(設計段階)
・地盤の強度問題
・住宅自体の老朽化
建材は基本、乾燥したものを用います。しかし、それが不十分だったり、あるいは急速に乾燥させたりした場合、温度や湿度の変化によって収縮しやすくなるのです。
つまり、新築の家のほうが収縮による家鳴りは多くなります。建材同士が馴染んでいないという点においても、鳴りやすいと言えるでしょう。
建材の収縮は自然現象なので問題はありません。しかし、築20年以上経過した住宅で家鳴りが多い場合は要注意です。耐久性・耐震性に問題が生じているおそれがあるので、専門家に相談することも視野に入れた方が良いでしょう。
2.ラップ音と家鳴りの違いとは?
音
・ラップ音 パンッ ドン ドンドン ゴボゴボ
・家鳴り パキッ ピキッ ギギッ ギーッ ミシッ
ラップ音は、「パンッ」といった破裂音や、鈍器で叩くような「ドン」という音が代表的。
対して家鳴りは、「パキッ」「ピキッ」あるいは「ギギッ」という音。
何かが軋んだような音なのが特徴的です。
場所
ラップ音は何でもないところで鳴ります。天井や壁の中、つまり、建材があることが容易に想像できる場所で鳴る家鳴りとは異なる点です。
また、人の出入りが多いマンション、そして事故物件は鳴りやすいと言われています。
シチュエーション
ラップ音は同じ状況になったときに鳴るという傾向があるそうです。
例えば、ベッドに入るとき……つまり寝る前。他には、1人でいるときや出かける直前などが挙げられます。
これらは、霊がその人に何かしらのアクションをしているため。憑りつこうとしていたり(入眠時)、危険を知らせたり(外出時)など、理由は様々です。
一方、家鳴りは基本的に収縮が原因なので、ラップ音のような決まったシチュエーションは無いと言えるでしょう。
3.ラップ音は科学では説明が付かないの?
実は、科学的な説明は既にされています。
超自然的な音とされるラップ音ですが、実際には建材の収縮音、あるいは金属が冷えたことによる劣化音ではないか、と考えられています。つまり、家鳴りと同じということ。
ここで1つ疑問が生じます。
収縮音は「ピキッ」であって、鈍器のような音はしないはずです。
しかし、他にも住宅の内部で鳴る事象があります。それは「ウォーターハンマー現象」と「熱膨張」です。
ウォーターハンマー現象
配管内を通る水が瞬間的に停止されることで、水の運動エネルギーが行き場を失い、配管内に圧力がかかることで生じる衝撃音。急に水を止めると、この現象になるリスクが高まります。
熱膨張
配管はお湯の熱で膨張するため、本来はその分を見積もって周辺の建材に隙間を作ります。しかし、まれにそれをしないまま建築する場合があり、その結果膨張した配管が建材に当たって音が鳴るのです。
真意のほどは定かではありませんが、ラップ音の「鈍器」は、もしかすると水で出来ていたのかもしれません。
まとめ
ラップ音も家鳴りも、家で起こる音の現象です。科学的にはどちらも家鳴りでしたが、いず
れにせよ、何かしらのメッセージが込められている場合もあります。
まずは慌てず、何か原因がないかどうか考えてみるのも良いかもしれません。
コメント