この記事では、スープジャーにお湯だけ入れて持っていくメリットについて解説します。
結論から言うと、お湯だけの方がむしろ安全なんです。
スープジャーには料理を作って入れるべきか、お湯だけにするか悩む人は多いのではないでしょうか。
この記事を読めば、安全に温かい食事が出先で食べられるようになるでしょう。
ぜひ最後までお付き合いください。
1)スープジャーにお湯だけ入れて持っていくメリット!
――スープジャーを持っていく時、事前に料理を作らずにお湯だけを入れる。
食べる前に調理しないといけないため、お腹が空いている時は気が急いてしまうかもしれません。
しかしお湯だけ持っていくことにはメリットがあるのです。
- 傷みにくい
- こぼれた時の被害が少ない
1つずつ見ていきましょう。
傷みにくい
どれだけ気を付けて作ったとしても、料理ができた瞬間から「傷み」のリスクがつきまとい始めます。
細菌・カビは15~45℃で活発化します。
いくら保温効果のあるスープジャーだとしても、徐々に温度は下がっていくでしょう。
また45℃以上を保てたとしても、6時間以上経過したものは怪しいと思っておいた方がいいです。
朝早く出発しなければならず、お昼まで6時間以上ある……という方は家で作らずにお湯だけ持っていった方が、安心して食べることができるでしょう。
こぼしたときの被害が少ない
そう頻繁にあることではないですが、蓋の閉め方が緩かったりパッキンが古くなったりして、バッグの中で中身がこぼれてしまう……なんてことは0ではありません。
そんな時、例えばポタージュとお湯では被害レベルがまったく違うはずです。
うっかりしやすいという自覚がある人は特に、予防策の意味も込めてお湯だけを持っていくというのも手かと思います。
2)お湯だけ持っていく際の注意点は?
お湯のみを持っていく際、より安全性を高めるために注意点を押さえておきましょう。
- 冷めないようにする
- 作った後は放置しない
こちらも1つずつ見ていきましょう。
冷めないようにする
ジャー内の温度が下がってしまうとスープの粉が溶けにくくなったり、ラーメンを作る時は麺がなかなかふやけなくなるでしょう。
そのため、冷めないような工夫をすることが大切です。
例えば余熱をする。
最初にお湯を入れたら、それをジャー内全体に行き渡らせて捨ててしまいましょう。
その後改めてお湯を入れれば、ジャー自体がお湯をほぼ同じ温度になっているため冷めにくくなります。
あるいは、お湯を規定量まできちんと入れる。
少ない量だとその分冷めやすくなってしまいます。
お味噌汁をちょっと飲むだけだからそんなにいらない……という場合はあまり使えませんが、お湯は多い方が冷めにくいということは覚えておきましょう。
作った後は放置しない
お湯から料理にした後は、なるべく早く食べきりましょう。
先述の通り、温かい料理をそのままにしておくと傷みの原因になります。
さらに腐敗してしまうとジャー内にガスが溜まり、場合によっては中身が噴き出てしまう恐れもあります。
さらにステンレス製のスープジャーの場合、塩分によってサビが発生したり保温効果が弱くなったりすることにもなりかねません。
そのため、必ず食べる直前に作るようにしてくださいね。
3)外出先でお湯だけを使った簡単レシピ
外出先でお湯を使った料理なんて、即席味噌汁やカップスープくらいじゃないの、と思ってはいませんか?
実は持ち運びのしやすい缶詰やお菓子を使えば、スープ以外のものも作れてしまうんです。
今回は2つご紹介します。
カレー
カレーメシをメインに、鯖缶やトマトペーストを入れてお湯を注ぐだけ。
カレーメシ単体でも美味しいですが、具材を入れることで栄養価もアップし、ごちそう感もマシマシに!
トマトペーストは1回分のミニパックが販売されているので、用意しておくと他のお弁当でも使えますよ。
好きな食材にしたりカレーメシや缶詰の味を変えたりすることで、様々なバリエーションが楽しめるでしょう。
参考:山旅旅「簡単山ごはん-簡単で美味しい登山仕様カレーの作り方」
ポテトサラダ
じゃがりこを使った「じゃがアリゴ」が一時期SNSを中心に流行ったのを覚えているでしょうか。
それと同じ要領で、よりシンプルなポテトサラダを作ることも可能です。
じゃがりこの容器にお湯を3分の1入れて2分待ち、あとは混ぜるだけ。
ミニパックのマヨネーズを持って行って一緒に和えるとよりポテサラ感が増しますよ。
もちろんさけるチーズを入れてじゃがアリゴにしてしまってもOK。
様々なバリエーションで楽しんでみてください。
参考:CAMPLOG GEAR「簡単調理!お湯だけで作るキャンプ飯特集!」
4)スープジャーのお湯持ち運びに関するよくあるQ&A
以上のように、スープジャーにお湯だけを持っていくのは理にかなっていると言えます。
明日から真似してみよう!と思ってもらえればうれしいですが、未だ解消されていない疑問点もあるかもしれません。
ということで、最後によくある質問を2つご紹介します。
Q1.お湯はどのくらいまでもつ?
JIS規格では100℃のお湯を入れて25℃の室温下で6時間経過した後の温度を「保温効力」としているそうです。
そのため、6時間を温かさの目安にしている場合が多いかもしれませんね。
実際、TIGERのステンレスボトルは6時間温かさを保てると明言しています。
しかし6時間後の平均温度は70℃前後なので、より熱々がいいという場合は早めに使うことをおすすめします。
Q2.お味噌汁のパックはボトルに入れておいても大丈夫?
お味噌汁やスープの袋をボトルに入れれば、それ自体を温めることもできるし1つにまとめられて楽チン!と思うかもしれませんが、おすすめはできません。
基本的に、口にするものの中に口にできないものを入れておくのは衛生的ではありません。
袋を入れる時に手で触ることになりますから、細菌が入り込む隙を与えてしまうことにもなります。
そのため、パック等はお弁当袋などに入れておくようにしましょう。
まとめ
- お湯だけ持っていけば食中毒のリスクが下がる
- 温かさを保つには余熱が大事
- 具材を持っていけばカレーだって作れる
お湯だけ入れていく、というのは一見不思議な感じがしますが、今回で見方が変わったのではないでしょうか。
気になった方はぜひ明日から試してみてください。
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