税の作文の書き方は?
書き出しからまとめまで、どうやって書いたらいいの?
そんな疑問にお答えします。
学校で作文の宿題が課されることってありますよね。
なかでも「税」の作文は国税庁や市町村で行なわれており、定番テーマの1つです。
ですが、いきなり税について書けと言われても困ってしまうこともあるでしょう。
(中学生・高校生どちらも)
この記事では、税の作文を書くコツやポイントを詳しく解説していきます。
それでは見ていきましょう。
1)税の作文の書き方!書き出しから構成・流れを解説!意外と簡単
税の作文の書き方は、以下のような流れがおすすめです。
②考えたこと・調べたこと
③イメージが変わった瞬間・疑問点
④まとめ
具体的に見ていきましょう。
意外と簡単ですよ。
①書き出し・具体的なエピソード
書き出しでおすすめの内容は、ズバリ「日常生活で税を意識したきっかけ」。
日常生活での体験・見聞をベースにすると、エピソードにも具体性が増し、書きやすくもなるはずです。
②考えたこと・調べたこと
序盤のエピソードによって考えたことや気づいたことを書きましょう。
それに関わる税について調べ、端的にまとめることで、議論をより深めることができます。
③イメージが変わった点・疑問点
②によって税についてのイメージが変わった点、あるいはさらに抱いた疑問点を書きます。
書き出し時との心境の変化が明確になると良いですね。
④まとめ
税の意義について、以上の①〜③を受けて理解できたことを、原稿用紙に簡潔に述べましょう。
そして理解を深めた結果、自分は今後どうしていきたいかという目標・展望があるともっと良いです。
目標が思いつかない……という場合は、「(税を)これからも大切にしたい」あるいは「〇〇についてもっと調べたい」など、前向きな姿勢が見える結びにしてみましょう。
2)使えるネタの具体例8つ!何をかけばいい?
ここでは取っ掛かりとなりやすい具体例を8つご紹介します。
①税の種類
税には大きく分けて直接税と間接税の2種類があり、そこからさらに細分化されています。
そのなかのどれか1つに焦点を絞って書いてみてはいかがでしょうか。
税の種類は以下をご参照ください。
②税の使用先
税には様々な種類があるだけでなく、収める先も国・地方など異なっています。
それらは一体どのようなことに使われているのでしょうか。
実は意外と身近なところに税金は使われています。
調べてみて、どう思ったかをまとめてみるのも良いかもしれません。
・公共施設
・警察、消防、救急
・災害復興
・道路や橋の建設
・医療費、社会保障
・文化振興 など
③増税について
1989年から導入された消費税ですが、それから段階的に増税され、現在は10%(食品は8%)です。
今後さらに増税する可能性もゼロではありません。
消費税は実際の選挙等でも議論になるテーマであり、また最も身近な税でもあります。
増税についてどう思うか、自分なりの切り口で意見を述べてみるのも良いかもしれません。
④累進課税制度について
累進課税制度とは、所得に応じて課税額が増えていく仕組みを指します。
このように、税には国民全員に一律でかかるものとそうでないものがあります。
その違いを調べ、なぜそのような仕組みが取られているのか、などを考察してみても面白いでしょう。
⑤世界の税制度との比較
世界に目を向けてみると、日本と全く異なる税制度の国がたくさんあります。
税制度の違いを知ると国ごとの考え方の違いも見えてくるので、より視野が広がっていくかもしれません。
⑥過去の税制度との比較
古くは年貢を収めていた時代がありました。
そして地租改正以降も、現在の税制になるまで様々な変遷があります。
それについて調べ、どう思ったかまとめてみましょう。
⑦現在の税制への疑問視
現在の税制はベターではあってもベストではないかもしれません。
日常生活を送る中で、あるいはニュースを見て「こうだったらいいのに」と思ったことをテーマにしてみると深い議論ができそうです。
⑧税制への提案
自分だったらこうしたい、と思う税制を提案してみましょう。
具体的なエピソードや調べたことを根拠に「なぜそう思ったか」も明確にすることを忘れないようにしましょう。
3)知っておきたい!税の作文を書く目的は?
国税庁公式HPによると、税の作文を書く目的は「税について関心を持ち」、「正しい理解を深める」という2点が挙げられています。
学生のうちは特に、身近な税と言ったら消費税くらいですよね。
授業で習うにしてもいまいち実感が沸きませんし、遠い存在に思う人も多いと思います。
そこでこうした作文を通して「税って何のためにあるの?」「どうしてこんなに種類があるの?」といったことを知ってもらい、税についての知識や考えを持ってほしいという狙いがあるのです。
その結果、どのような考え方を持っても良いと思います。
ただしその考え方に至った根拠を持つことを忘れないでくださいね。
4)優秀作品や受賞するテーマの特徴・共通点!入賞するには
①テーマにオリジナリティがある
テーマにはなるべくオリジナリティを持たせましょう。
コンクールには膨大な数の作文が集まります。
そのなかで「消費税」といったテーマにしてしまうと、埋もれてしまうかもしれません。
実際、令和3年度の受賞作(中学生)を見てみると、以下のようなテーマがありました。
・実家の作り酒屋と「酒税」
・コロナ禍、地元ホテルに泊まって知った「宿泊税」
・ニュースで知った税金のグローバル化(「デジタル課税」)
・アメリカの小学校で学んだ「税の仕組み」
どれも自分の体験や最新のニュースを元に展開させていることがわかります。
自分は珍しい体験をしていないし……という場合は、新聞やテレビのニュースで情報収集してみましょう。
また、消費税をテーマにしても工夫次第では受賞作品になり得ますよ。
②書き出しに読ませる力がある
先述したように、コンクールには「税」についての作文が多数集まります。
そしてどうやら最後までじっくり読まれずにふるいにかけられるようです。
つまり書き出しが1番の勝負だと言っても過言ではありません。
You Tubeの動画でもサムネやタイトルで動画を選んだあと、最初をちょっと見て最後まで見るかどうか判断しますよね?
それは作文でも同じで、最初の数行で読ませる力があるかどうかが大事なのです。
以下に書き出しの例を挙げたので、よかったら参考にしてみてください。
・会話文から:(例)「『軽自動車の方が税が安く済むからなあ』お父さんがカタログを見ながら呟いた。」
・音から:(例)ピーポーピーポーと救急車のサイレンが聞こえてきた。
まとめ
・テーマにオリジナリティを持たせよう
・作文は書き出しが命!
税の作文って難しそう……と思われるかもしれませんが、税について知れるチャンスでもありますし、書き方自体は他の作文でも応用が効くものばかりです。
ここを乗り越えて、ぜひレベルアップしていきましょう!
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