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賞が取れる自由研究! 中学生が入賞しやすい共通点や特徴を解説

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「入賞できる中学生の自由研究ってどうしたらいいの?」

そんな疑問にお答えします。

ふくろう
ふくろう

長期休みは嬉しい反面、宿題や自由研究に悩まされもしますよね。

特に自由研究は小学生の頃よりも本格度が増し、何をしたらいいのかわからなくなることも多いかと思います。

そしてせっかくやるのなら、入賞できるくらいのものに仕上げたいですよね。

【本記事で分かること】
1)賞が取れる自由研究! 中学生が入賞しやすいものの共通点や特徴5つ
2)避けたい! 賞が取れない自由研究の特徴は?
3)過去に実際に入賞した中学生の自由研究
4)私が賞をあげたくなったすごい自由研究を1つご紹介

結論から申し上げますと、〈4つの探求プロセス〉〈型に沿った書き方〉で大きく前進することができます。

他にもいくつかコツをまとめましたので、これを読めば自由研究を後回しにせず進めることができます。

それでは見ていきましょう。

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1)賞が取れる自由研究! 中学生が入賞しやすいものの共通点や特徴5つ

①読みやすい型に沿って書かれている

自由研究には調査・実験や考察など様々な項目があります。

それを順序立てて書くことでまとめやすくなりますし、読む側にも伝わるレポートが完成します。

基本項目は以下の通りです。

(1)タイトル
(2)研究の動機
(3)仮説・調べたいこと
(4)方法・道具
(5)結果
(6)わかったこと
(7)感想
(8)参考文献
(9)日付・名前

さらに〈今後の課題〉も付け加えるとより意欲が伝わりますよ。

②過去の研究を参考にしている

オリジナルのものを作らないと! と思いがちですが、「完全なオリジナル」は、基本的に存在しません。

ではどうするのかというと、過去の研究を参照し、そこから自分なりのテーマを見つけるのです。

文献は自分の興味で選んでも大丈夫。

そこから「この部分の説明が足りないな」とか「この研究方法で、前から疑問だったことが検証できるかも」などと閃く瞬間がきます。

あとはその文献をベースにして仮説を組み立てていけば、「自分なりの研究」の誕生です。
他に必要だと感じた資料を参照しつつ、研究を進めていってください。

③身近なテーマを研究に落とし込んでいる

賞を取るために難しそうなテーマを選ぶ必要はありません。
意外ですよね。

日常生活を送る中でふと疑問に思ったことというのは、意外とまだ誰も着目していない点かも。

例えば、消しゴムがちぎれたときにクレーターのような窪みができることに疑問を持ってそのメカニズムを探ろうとした研究があります。

そのようなテーマに対してしっかりとした仮説を立てて取り組めば、大作はできあがります。

参考:消しゴムちぎれの研究(PDF)

④長期的に取り組んでいる

長期的に取り組んでいると、理系の場合は資料や実験の採取データ量が、文系の場合も文献量やフィールドワークのデータなどが蓄積されていきます

受賞者の研究を見ると、前年から引き継いでいる人も多く見受けられます。

去年まで何もしていないよ、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが大丈夫です。

少なくとも休み期間いっぱい取り組めば、まとめられるだけの知識やデータは集まります。

⑤大人が「良い意味で」協力している

もちろん大人が最後までやってしまうのはNGですが、全く関与するなということではありません。

むしろ子供の研究に興味を持ち、アドバイスやサポートをしてあげることでより研究が深まっていくことでしょう。

大学の卒業論文も、教授から定期的にアドバイスをもらいながら進めていきます。

1人でやろうとせず、周りの人を頼りながらより良いものを作ってくださいね。

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2)避けたい! 賞が取れない自由研究の特徴は?

賞が取れない自由研究の特徴の1つに「調べ学習にとどまっている」という点が挙げられます。

自由研究をする上で必要なプロセスに以下の4つがあり、1つでも欠けてしまうとわかりにくい研究になってしまいます

(1)課題の設定
(2)情報の収集
(3)整理・分析
(4)まとめ・表現
文部科学省「探究のプロセスと育成すべき資質・能力の関係(案)」より)

例えば「江戸時代の文化を知りたい」という課題にすると全体像がぼやけてしまい、情報が多くなりすぎてうまく整理ができなくなってしまいます。

このように、調べ学習から一歩抜け出さないと受賞は難しいでしょう。

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3)過去に実際に入賞した中学生の自由研究

お米の美味しさ大研究 パートⅤ ~米麴の秘密にせまる~

米麴を自作し観察すると共に、それを用いて美味しい甘酒を作るための条件を検証した研究です。

3種類の自作米麹と市販の計5種を観察し、それらを用いて10種の甘酒を作成。

糖度・ph値の測定とテイスティングを行ない、培養時間が長いほど酸味が強くなることを導き出しています。

詳しくはこちら:「お米の美味しさ大研究」

ピタゴラス音律と純正律による音の調和の検証(中2)

吹奏楽コンクール時の体験をきっかけに、美しい響きを生み出すには何が必要なのかを検証した研究です。

数学や物理の文献を読み込み、実際に振り子の実験をしていくなかで、モーツァルトのある楽曲ではフルートの旋律が他の管楽器の和音によって音程を修正されていると考えられる、という結論を導き出しています。

詳しくはこちら:Rimse 一般財団法人 理数教育研究所「算数・数学の自由研究」

文京区坂道探検(中1)

自分の住んでいる地域にある坂道の由来を模造紙にまとめた研究です。

文京区の地図を中心として、その周りに各坂について写真と共に詳しく解説されています。

普段何気なく通っている坂道に実は名前があり、さらにその背景には面白いエピソードがあるということに気づかされます。

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4)私が賞をあげたくなったすごい自由研究を1つご紹介

江戸の河川水運~松戸の鮮魚(なま)街道と河岸~」(中1)

鮮魚街道や河岸の役割、通船堀に関する技術を資料や写真を用いてまとめた研究です。

実際に現地へ赴いて見た風景や測定した記録を地図などと照らし合わせながら、当時の状況を考察しています。

ちなみに、このテーマにしようとしたきっかけは、前年に幕末の松戸を中心とした戦線組や徳川家の志士について研究した際、鮮魚街道の存在や川の移動以外の役割を知って興味を抱いたからだそう。

こちらは松戸市で行なわれている、歴史をテーマにしたコンテスト「博物館アワード」の市長賞を受賞された作品です。

詳しくはこちら:松戸市「歴史がテーマのコンテスト『博物館アワード』」

私(筆者)がすごいと思った点

文献を読み込むだけでなく、フィールドワークを行なうことで新たな気づきを得て、それを研究に反映させたり次の課題を見つけたりしている姿に感銘を受けました。

他の受賞者の方々もそうですが、前回の研究から繋げていくことで内容に厚みが出ますし、動機がしっかりしているので研究にも熱が入りやすくなるのかなと思います。

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まとめ

・過去の研究を参照し、身近な疑問と結びつけながらテーマを定めていく
・〈課題設定〉〈情報収集〉〈整理・分析〉〈まとめ・表現〉を正しくできるかがカギ
・過去の入賞作品もチェックしてみよう

今回解説したことは、自由研究だけでなく高校や大学でも役に立ちます。

筆者は中学時代に自由研究をした記憶が全くないのですが、そこでしっかり取り組んでいたら高校で論文を書くときにもっとスムーズに進められたのかな……とも思うのです。

自分の好きなことを深めるチャンスでもあるので、ぜひ積極的に取り組んでみてくださいね。

自由研究

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