「浴衣紐が見当たらない!別の何かで代用できないかな?」
今回は、次の点2を解説。
2)代用品を使う時の注意点
浴衣紐は、身ごろを合わせた後に使うため完成後は中に隠れて見えませんが、ここがきちんとできていないと見栄えが悪くなってしまう大事な部分。
そんな浴衣紐がないとなると焦ってしまいますよね。
何か他の素材で代用できないものでしょうか。
結論から申し上げますと、身近にあるもので代用することが可能です。
この記事ではおすすめの代用品のほか、おすすめできない素材や注意点についても解説していきます。
1)浴衣紐の代用品7選!
本物の浴衣紐・腰紐には様々な素材がありますが、最もメジャーなのはモスリン紐です。
ウール製の毛100%生地で、柔らかな質感が特徴的。
滑りにくいので一度締めると緩みにくいのもメリットと言えます。
モスリン紐を手本とすると、代用品で求めるのは「柔らかさ」と「滑りにくさ」。
伸縮性があるものも扱いやすいと言えます。
ここでは紐がない時に代用品になり得るものを7点紹介します。
ですがあくまでも緊急時の利用にとどめ、次回以降は正規のものを用意してくださいね。
①パンスト
柔らかさ・伸縮性ともに申し分なく、しかも家にある確率が高いという優秀素材です。
伝線して本来の用途で使えなくなった時の新たな使い道としても良いかもしれません。
履く部分は厚みと太さがあるため、ねじるようにして巻くか、あるいは切り取って使うようにしましょう。
切り取れば1つのストッキングから2本の紐がとれるため、2本で結びたい人や1本だと長さが足りない場合にも対応できます。
②手拭い
本来の浴衣紐と似た素材なので比較的扱いやすいでしょう。
また、お土産でもらったり趣味で集めていたりという場合も多いでしょうから、緊急事態にも出してきやすいと言えます。
家に無い場合も100均で買うことができますよ。
懸念点はその長さ。
お子さんの着付けなら足りますが、ある程度大きい人の場合はそのままだと短いかもしれません。
1枚を切って繋ぎあわせれば長さは確保できますが、途中で解けてしまわないよう縫い目は頑丈にしておきましょう。
③伸縮包帯
名前のとおり伸縮性は申し分ありません。
ロール状で販売されているため、好きな長さに切って無駄なく使えるのも嬉しいですよね。
柔らかいので身体や浴衣を傷める心配もありません。
ただし伸びすぎて結びにくいという弊害が……。
そのため2~3重にして巻きつけてしっかりと固定するようにしてください。
④織ゴム
織ゴムとはボトムスなどのウエストゴムに使われる素材です。
裁縫を定期的に行なう方は常備しているかもしれませんね。
ウエストに使われるくらいですから、伸縮性と柔らかさは問題なし。
持ってないよ!という人も多いかもしれませんが、見つけたら試してみても損はないでしょう。
⑤かばんテープ
かばんの持ち手はもちろん、ネームタグにも使えるかばんテープ。
百均でもカラーバリエーション豊富に用意されており、キャラクターものがある場合もあります。
しっかりした素材ですが、身体に食い込むような硬さではありません。
結んだあとの安定感もあるので代用品としても機能してくれるでしょう。
⑥カラー紐
カラー紐とは、巾着やナップザックの紐に使う素材です。
細さが気になるところですが、何重にも巻くことでカバー可能。
柔らかさがあるため、たくさん巻いても苦しさはさほど感じないでしょう。
ただし安定感は太い素材よりも劣るため、そこは自分の好みで判断してください。
⑦Tシャツ
着なくなったTシャツがあるなら、切ってリメイクするのもありです。
肩の部分から幅3~4㎝程度になるようにカットすればOK。
切った部分が丸まることを考慮して少し太めにしても良いかもしれませんね。
あとは他の素材と同じように結ぶだけ。
あくまでも緊急事態用なので、1回の使用なら端処理も必要ないかと思います。
2)代用品を使う時の注意点
「滑りやすい」「硬い」はNG
代用品を使う場合、ただ「結べそう」という理由だけで選ばないようにしましょう。
紐状という共通点があったとしても、それは浴衣紐に使われることを想定していないため代用品になり得ない可能性があります。
例えば「滑りやすい」「硬い」といった素材は向いていません。
滑りやすいとちょうど良いところで結べませんし、硬いと身体に当たって痛くなります。
また太さがありすぎるとかさばってしまい、仕上がりに影響が出てしまうことも。
細すぎても結びにくいため、だいたい3~4㎝を目安に考えましょう。
おすすめできない素材
家にあっても使わないようにしてほしい素材は、以下の4点です。
なかでも麻紐は細すぎる上に柔らかさがないため、身体が痛くなってしまいます。
麻のほころびが出てしまうのも問題ですね。
ネクタイは見た目通りの滑りやすさで結びにくく、荷造りロープは結びやすいもののその状態で滑りやすいので不安定であることには変わりません。
細ベルトは一見使いやすそうですが、伸縮性の面で難ありです。
浴衣紐や腰紐は身体に食い込まずにきちんと結べて安定するかが重要なので、伸びが悪いと不快感が残ってしまうのです。
どれも結べないことはないので「これしかない!」という時は仕方ありませんが、あくまでも最後の手段だと思っておいてください。
まとめ
・滑りやすい素材は結べても安定しないのでおすすめできない
紐の代用品を探している時は着付けをする直前が多いと思うので、家にあるものだと嬉しいですよね。
今回紹介した中だとパンストは家にあることが多いですし、素材的にも扱いやすいのでおすすめです。
よければ試してみてくださいね。
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