「合唱コンクールで勝ちたい!勝てる曲はどんなのを選んだらいいの?」
そんな疑問にお答えします。
1)合唱コンクールで勝てる曲7選(中学生向け・高校生向け)
2)勝ちやすい曲の共通点
3)勝てる曲を選ぶポイント
4)逆に勝てない曲の特徴
結論から申し上げますと、勝てる曲選びのポイントは「自分たちの実力・方向性と合っているか」です。
学校の大きなイベントの1つ、合唱コンクール。
性格も趣味も違うクラスメイトと一緒に歌を完成させていくなんてそうそうない機会ですし、せっかくなら勝ちを狙いにいきたいですよね。
この記事を読めば自分たちにぴったりの曲を選べるようになります。
それでは見ていきましょう。
1)合唱コンクールで勝てる曲7選
中学生向け
①時の旅人
合唱曲として非常に有名で、課題曲として使用されることもあるほどです。
各パートごとに見せ場があり、転調も多いのが特徴。
その分難易度はやや高いですが、うまくできた時は【他を圧倒させる音楽】を届けることができるでしょう。
②COSMOS
こちらも合唱曲として有名な曲です。
筆者の学校でも歌っていたクラスがありました。
サビ前からサビにかけての盛り上がりが特徴的で、最後の転調で大団円を迎えます。
静かなところとうまく緩急をつけるよう意識してみてください。
③虹
2006年NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲で、森山直太朗さんが作詞作曲に参加されています。
切なさのある伴奏から始まりハミングが重なって歌に入っていくので、観客を引き込みやすいのではないかと思います。
ポップスの雰囲気もあるので、歌いやすいのもポイントです。
④大切なもの
この曲は中学校の先生が作ったそうです。
歌詞もメロディーも優しさと純粋さに溢れ、中学生にぴったりな楽曲と言えます。
派手さはありませんが、歌詞一つひとつをていねいに歌うことで観客の胸を打つ合唱になるでしょう。
⑤ヒカリ
ピアノの和音からすぐに歌に入り、やや重々しい雰囲気も相まってグッと引き込まれます。
力強い伴奏とメッセージ性の強い歌詞に負けないよう、曲調の変化に応じてしっかり歌い切りましょう。
⑥信じる
2004年NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲で、詩人の谷川俊太郎さんが作詞を担当されています。
前奏と間奏のピアノが非常に美しく、展開も複数用意されています。
序盤の優しい雰囲気から打って変わって重々しい歌詞と曲調へ、そしてクライマックスは感動に満ちた曲です。
詞を噛み締めながら、世界観を作っていきましょう。
⑦はじまり
アカペラから始まり、ダイナミックでテンポの早い曲調が特徴的な楽曲です。
畠や川から始まり宇宙規模まで広がっていくという、歌詞のスケール感も表現してみましょう。
伴奏も歌も難易度は高めですが、その分完成した時のパワーは計り知れないものがあります。
高校生向け
①流浪の民
ドイツ浪漫派の作曲家ロベルト・シューマンによって作曲されました。
ロマ(ジプシー)の宴の様子を描いています。
この曲は全パートにソロがあるのが特徴的。
前半の宴のシーンは明るく、後半の故郷へ思いを馳せる部分は切なく歌うのがコツです。
②IN TERRA PAX
IN TERRA PAXというサビが印象的なこの曲。
ラテン語で「地に平和を」という意味だそうです。
各パートが別のことをしている部分が多いので、それぞれの違いをはっきり表現できるとクオリティが一気に高まって聴こえます。
③河口
大地讃頌のような圧倒的なパワー、各パートの厚みを感じさせる曲です。
長調→短調→長調という変化の中で緩急をつけ、ダイナミズムを表現しましょう。
全員でハモるところがバッチリ決まると鳥肌ものですよ。
④聞こえる
1991年NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲です。
歌詞やメロディーが難しく、テンポの変化や転調もあるので歌いこなすのは少し大変かもしれません。
しかしその分、完成できれば勝利は手堅いと言われている曲です。
クライマックスのラララ……からの盛り上がり、そして最後の静かなハミングまでしっかり歌い切りましょう。
⑤無音が聴こえる
2022年NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲です。
繊細で落ち着いた雰囲気から始まり、途中で曲調が変化していきます。
迫力ではなく、ハーモニーで聴かせるタイプの曲でしょう。
一つひとつの音をていねいに、みんなで合わせることを意識しながら歌うことが重要です。
⑥ひとつの朝
1978年NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲です。
それぞれのパートの役割がしっかりしており、最後に全員で合わせるところは迫力満点です。
強弱をつけることを意識すると、うまくいきやすくなりますよ。
⑦言葉にすれば
2007年NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲です。
ゴスペラーズが作詞作曲に参加しています。
序盤にソロがあり、曲調としてもポップスと合唱が融合されたものとなっています。
ソロパートから合唱に切り替わる部分や、最後に伴奏なしで歌う部分など随所ある聴かせどころをしっかり押さえていきましょう。
次に、勝てる曲の共通点や特徴を見ていきます。
2)勝ちやすい曲の共通点
勝ちやすい曲の要素としては「掛け合いや曲調の変化があるもの」が考えられます。
合唱と言えば和音のハーモニーの印象が強いと思いますが、そのクラス差は耳が慣れていないと判断しにくい部分もあります。
審査員は音楽の先生以外にもいることを考えると、別の要素で仕掛ける必要があるのです。
掛け合いや曲調の変化があるとドラマチックに聴こえますし、歌う側も最後までダレずに走り切ることができるでしょう。
3)勝てる曲を選ぶポイント
ここでは勝てる曲を選ぶポイントを3つご紹介します。
①自分たちの実力にあっているか
大事なのは、その曲が自分たちの実力にあっているかということ。
簡単過ぎると個々のポテンシャルを発揮できませんし、難しすぎると完成度が間に合わなくなります。
おすすめは少し難しいかも、と思うくらいのレベルの曲です。
合唱コンクールは練習期間中にどのくらい成長したかが非常に大事になってきます。
伸びしろのある曲を選び、本番の完成度で他クラスと差をつけましょう。
②自分たちが目指す音楽と合っているか
自分たちがどんな音楽を届けたいか、というビジョンと合致しているかも大事な要素。
これが最も大切だという声もあるほどです。
例えば、感動させたいと思っているのにアップテンポの元気な曲を選んでしまうと、狙いを達成させるのは難しくなります。
クラスで音楽の方向性をよく話し合い、それに合う曲を選びましょう。
③クラスみんながその曲を好きになれるか
日常生活において、好きな曲は「自然と歌いたくなる」し嫌いな曲は「歌おうとしません」よね。
それは合唱曲も同じこと。
練習では同じ曲を何回も歌うことになりますが、好きな曲だと気持ちも前向きでいられます。
合唱は構成員のやる気が大事なので、何択かで迷った時はみんなが好きな方を選ぶという方法も1つ持つのがベターです。
4)逆に勝てない曲の特徴
一方、勝ちにくい曲の特徴とはどのようなものでしょうか。ここでは2つご紹介します。
①実力にそぐわない
先述のように、自分たちの実力に合わない楽曲はおすすめできません。
簡単すぎず、難しすぎずな楽曲を選びましょう。
そのためには事前に候補曲をよく聴くことが大切です。
音域は合っているか、パート分けをした時に薄くならないか、といったことを先生にも相談しながら慎重に決めていきましょう。
②展開が少ない
ハモリやバランスに絶対の自信があるわけでないのなら、展開が少ない曲は危ない橋とも言えます。
なぜなら見せ場を作りにくく、心を動かすチャンスが少ないからです。
掛け合いがあったり、後半で転調があったりなど動きのある楽曲を選んだ方が勝利の可能性は高まるかもしれません。
まとめ
・展開(テンポや曲調の変化)があると聴きごたえが上がりやすい
今回は合唱コンクールの勝てる曲をテーマにご紹介しました。
曲自体の難易度はもちろんのこと、大事なのは自分たちが楽しく、積極的に歌うことができるかです。
合唱コンクールはクラスが最も一丸となれる行事だと思うので、曲選びにはぜひこだわってみてください。
きっと一生の思い出になりますよ。
参考になれば嬉しいです。
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